この記事は今までのブログでみてくれている人が多かった記事を書き直しています。
楽器選び、言うまでもありませんが安い買い物ではありません。そこで年始セールで安い!お年玉で買いたい!という方も少なくないでしょう。
年始セールに始発でいったけど結局欲しいとも思ってなかったものを買って後悔、とかよくあったなぁ(なんか買ってみたかっただけ、みたいな)
せっかく買うのであればいい楽器を手に入れたいですよね。
今回はある程度腕もつけて楽器のランクアップを図ろうとする方に向けた楽器選びの際、僕が注意していること、試奏のコツなどを紹介します。
ぜひ!いい楽器を自分で選んでいい音だしていきましょう!
試奏する環境は実際に演奏する環境とはまったく異なる。
楽器を選ぶにあたって試奏しないと不安と思う方は多いでしょう。
ただその試奏の環境というのはライブハウス、スタジオで音を出す環境とはまったく違います。
よくあるのは試奏用と置かれているアンプは大型でライブハウスに常設されている可能性も低い高価なもの、もしくは自宅練習用の小型なもののどちらかしか見ないと思います。
そもそもあまり音量がだせないと楽器の生鳴りの音が中途半端に混じって勘違いしてしますのは僕だけなんでしょうか?
自宅練習用アンプは論外としてアギュラーやマークベースといったアンプ自体に癖の強いアンプであれば、その楽器の音を錯覚してしまうのは仕方のないことでしょう。
愛用している楽器と比べるのと同時に、使っているペダルプリアンプなど音作りに使っている足元も利用して試奏することをおすすめします。
ぼくは必ずどのアンプでどんなベースを試奏するにしても
アンプのセンドリターンまたはパワーインにさして弾いています。
※お店によっては嫌がられることもあるので確認は必要ですけどね
これによりアンプ内部のプリアンプを使わず楽器の音を増幅するだけの音を聴くことができます。
(もちろんスピーカーの大きさなどの影響は多少なれどありますが)もっともその環境の中で直に楽器の本質になる音を聴くことができます。
アクティブベースではパッシブに切り替えた音、センドリターンにさして手元のみで作った音などを聴き比べるとイメージしやすいです。
楽器店でだした音を鵜呑みにしない。なんなら一度生音だけ鳴らしてみると楽器の質が顕著にでる場合があります。こちらもぜひ試してみてください。
中古楽器はコスパでみない。
中古楽器の中には「ほんとにこの楽器がこの値段?」というものがあります。
新品で買えばこの値段、コスパ高い!と考えてしまうのは危険です。
ぜひなぜこの値段で置いているのかを確認してください。
傷が多いから、古いから。という理由であれば買いです。
廃番品など今は製作をしていないベースは安くなりやすく中にはとんでもない質の掘り出し物がある場合もあります。
問題はネックに異常がある、パーツにガリが生じている。などといった理由です。
逆反りしたベースは特に安いですね。あまり長く使えないのでおすすめしません。
ガリとかなら直せる場合があるので修理した値段で考えてみるといいですね。
たまに楽器のカラーリングがあまりにもあまりだから安いっていうものもあります。
奇抜な色のものもあるので宝探しと思って探すのはなかなか楽しいですよね(笑
(上級編)調整したあとのイメージをしてみる。
少し難しいですが店頭に置いているベースは基本的に弦高が高いです。
ものによってはメンテナンスが施されていない、弦が錆びているなどそのポテンシャルを出し切れていないものも少なくありません。
「少し弦高が低ければ最高に弾きやすい」
「いつも使っている弦をはっていればもっといい音がだせるはず」
といった楽器の良さをもっとだす調整のイメージがあるといいですね。
このようなイメージを作るためにも今持っている楽器に手を加えたりどんなパーツが使われているのかを見直しておくと楽器選びに失敗する確率は大きく減ります。
(おまけ)楽器試奏において楽器以外のものにも目を向けることのススメ
楽器試奏をする中でせっかくなのでもう少し、知識として見ておくとおもしろい点についてです。頭の片隅にでも置いていただければと思います。
1、楽器の細部について見てみる。話してみる。
ピックアップ、プリアンプといったパーツはもちろんのこと、メーカーによっては標準でつけている弦にもこだわりがあるものもあります。
楽器を触ってみた感覚だけでなくどんなものが使われるのかを見るともっと有意義な時間となります。
そこで思ったことを店員さんに聞いてみるのもおもしろいです。
良心的な方であれば違う楽器をおすすめしてくれる場合があります。
これは僕の体験談ですが
アッシュメイプルのジャズベなのにマーカスらしい音が作れないという話を店員さんにしたところ、ジャズベのピックアップの位置関係について教えて頂いたことがあります。
70年代仕様の楽器なのに、その楽器はピックアップの間隔が60年代ジャズベの位置関係にマウントされていました。
比べてみるとそのベースはアルダージャズベに近いミッド感、なのにアッシュのアタック感を併せ持つ楽器でした。
なんで手放した・・・
という話はさておき店員さんとの会話はためになります。
2、楽器店のレイアウトを見てみる
置いている楽器を眺めていると今、売れている楽器や世間的に注目されている楽器を知る機会にもってこいです。
その楽器店の特徴なんかも比べると気づきがあり楽しいですよ。
近頃はどの店舗でも「なんかレフティの楽器増えた?」と思うんですが気のせいでしょうか、、、
以上、楽器試奏における僕の注意していることです。
ぜひいろんな楽器に触れてみて最高の一本を手に入れてください!