講師仲間との会話のなかでもたま〜にでる話題でして僕自身にももちろん思うことがあります。
今回の記事では特定のだれかを注意する、などと言ったことが目的ではなく「記事にしたことによって考え方に変化がありレッスン効率がちょっと上がればいいかな?」と思い書いてみます。
せっかく頂いてるレッスン料をもっと意味のあるものにしていきましょう!
うまく「ならない」という選択肢がある
最初にうちの教室として断言できることから書きたいと思います。
教室に通う一番の目的が「うまくなる」はしんどい部分があります。
いやまぁそりゃ教えてるこちらとしてはうまくなって欲しい、そうなるようレッスンは試行錯誤の繰り返しです。が、うまくならなくても音楽は楽しくできます。
語弊はあるでしょうが優先順位の話です。
楽しくやるためにうまくなってほしいので本質といいますか、「10年弾いてるのに下手」ではなく「10年楽しく弾いてます」と言える人になってほしいなぁと思います。
心から楽しく弾いてる人であまりにひどい演奏をしている、という人はみたことがありません。
ヒントはあれど「答え」は言えない。
判断は自分でできるようになってほしい。
基礎練やフレーズなど、教材はそれなりに用意していますがそれは「答え」ではありません。
「これさえしとけば絶対大丈夫!」と言えば安心させてあげられるんでしょうが基本的に答えをもたないものです。
(例えばソロのフレーズで)これさえマスターすれば大丈夫ってことやんな!
それに対して僕は断言はしません。というかできません。
仮にそのフレーズをよしとして、実際使って周りからの評価が低ければ
あのフレーズ、セッションで微妙て言われてんけど。お前教えたやん?どういうこと
なにか違う気がします。そこに責任をもてません。
少しきつい言い方になりますが自分が弾くフレーズには責任をもちましょう。
名盤のフレーズだって万人受けするものはひとつとしてありません。
コピーも練習方も、「ヒント」ならいくらでも伝えれるんですが「最後の判断」は生徒さんに委ねたいと思います。
自分で考えたフレーズが理論にハマってなくても、ダサいと言われても自分で「これがいい!」と言えばそれが答えになります。それを弾いたことに自信をもってほしい。
そう思うので僕の提案した練習やフレーズではなく「それよりもこれをするぜ!」と言って弾いたフレーズが答えです。
できないorやらない
・耳コピができない。
・自分の弾いてるフレーズがあってるかわからない。
なので判断を委ねられるという話を聞いたことがあります。果たしてそうでしょうか?
これは先日の記事と同じことを書きますが「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」という言葉に近しいものを感じます。
講師に頼るより「自分でしっかりできるように」なるまで講師を使って上達できればそれは素晴らしいことだと思います。
僕もこれは経験がありまして「耳コピの仕方?」について1時間みっちりレッスンをしたときはとても楽しかったし、最後にはなにか掴んでくれたようで嬉しかった。その方はもう通ってないんですが、今もベースを楽しんでるようです。
前の先生は「知らない」
今や楽器教室の数はとても多くなりました。
他教室からうちにきてくれている方もいますし、おそらくその逆もあるでしょう。
他教室に一回いって数ヶ月後帰ってきた生徒さんもいます。
「前の先生よりわかりやすい!楽しい!」と言ってもらえるのはとても嬉しいし自信にもなります。その反面でその顔も名前も知らない先生の教え方に疑問をもったり下に見てしまいそうになる自分が嫌になる時があります。
もう一度言いますが褒めてもらえるのはもちのろんで嬉しいです。(ほんとにありがとうございます!)ただ自分も同じようにどこかで言われてんだろうな〜と思うと・・・ね?
なので最近は他の先生に習ったことがある方にはどんなことを習ったか、なんてことは細かくきかないようにしています。
せっかく先生を変えたんだから1からしきりなおすくらいの気持ちで挑めるといいでしょう。
講師が複数のメリット・デメリット
教室がたくさんあるように、講師の数・教え方も様々です。
ジャズ〜ポップスよりの僕とロック〜メタルの先生ではもちろん教え方は、それこそフォームから構え方までまったく違うと断言ができます。
先生が合わなくて教室を変えるデメリットはここでギャップが辛い部分があると思います。
ただ申し訳ないのですが僕は過去ベースを1人の元でしか習ったことがないのでその気持ちを汲み取ることができません。「ここは譲れない」があれば相談できたらいいな〜と思ってます。
その反面「いろんな考え方」を見れるという逆にメリットとして見ることもできますね。
同時に複数から習う、は絶対やめたほうがいい。
複数の楽器をしていてそれぞれから習うのはとてもいいと思います。が同じ楽器を複数の先生に、同時に。これは絶対やめたほうがいいと思います。
一つのことでもわずかな言い回しの違いでも混乱してしまいますし、結果的に伸びず楽しくなくなりそうですね。
じゃぁ「ジャズはA先生」「ロックはB先生」に習うとかはどうなん?
おすすめはしませんが止めもしません。ただ、共通したところ、基本奏法だったりリズムの取り方ですね。
混乱せずどっちを吸収するかしっかり判断しましょう。
特に初心者さんで複数からアドバイスをもらったときは要注意です!
先生に聞いたことと友達の言ってることが違う!楽譜の書き方も違う!
なんで先生の言う通りにやってうまくいかんのや!? 「まずこれを信じてみよう」がないままいろんなアドバイスに振り回されるのはストレスですし、伸びにくいと思います。
ちなみにですがこの場合「講師が悪い」にしてほしいと僕は思います。せっかくアドバイスをくれた友達を思うと、人間関係に傷をつけるよりいいんじゃないでしょうか?まずなにか「1つを」信じて頑張ってみる、たとえそれが間違っていても無駄にはなることはありません。
「わかっていること」を言われる理由
そんなん言わんでもわかってんねん!知りたいのはそんなんやなくてなぁあぁ〜
と言いたい気持ち、わかります。(思ったこともあるし)
ここで考えてほしいのは「どれだけわかっているか」ということです。
8分音符を弾けると言ってもじゃぁ「音量を変えながら弾けるのか?」「運指も一緒にできるのか?」などなどわかってるつもりなだけのものもあれば、もっと深く習得できる技術がたくさんあります。
なので「わかってんねん!」ではなく「まだ突き詰めれるねんな」と前向きに聞いてくれると嬉しいです。
復習と思って頑張ってみてください!
課題を「何%」と捉えて取り組めるかで変わる
今回の記事で一番書きたかったのがこちらです!(長かった)
課題多めにくれや
期間が開くときなどによく言われますが、これでも生徒さんの練習ペースに合わせて課題を出したりしています。無理にきついものを出して負担になるようなこともしたくありません。
なのである程度から先は課題の取り組み方を変えてみるといいでしょう。
例として「Cのメジャースケールをさらう」という課題を出したとします。
100%と捉えればもちろん練習しますがもっと高く捉えれば「覚えてくる」「他のスケールもする」「手元を見ずにこなす」「スケールの運指パターンを楽譜にする」など捉え方で天と地ほどの差がでます。
逆にこの課題を難しく捉えれば「楽譜みるだけでも・・・」となってしまったり最悪やってこない、なんてこともあるかもしれません。かと言って「なんでしてこんのや!」とは言いませんのでご安心を。
これはいい!と逆に学ばされた「習い方」
最後に生徒さんやセッションであった方の話などから「これはすごい!」と思わされたことを紹介したいと思います。
「守破離」というプロセス
もとは千利休の訓をまとめた『利休道歌』にある、「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」を引用したものとされている。
修業に際して、まずは師匠から教わった型を徹底的に「守る」ところから修業が始まる。師匠の教えに従って修業・鍛錬を積みその型を身につけた者は、師匠の型はもちろん他流派の型なども含めそれらと自分とを照らし合わせて研究することにより、自分に合ったより良いと思われる型を模索し試すことで既存の型を「破る」ことができるようになる。さらに鍛錬・修業を重ね、かつて教わった師匠の型と自分自身で見出した型の双方に精通しその上に立脚した個人は、自分自身とその技についてよく理解しているため既存の型に囚われることなく、言わば型から「離れ」て自在となることができる。このようにして新たな流派が生まれるのである。wikiより
これはほんとに最近、セッションで会った方に教えて頂きました。
日本の伝統の裏側と言いますか、「学び方」をしっかり考えた結果生まれたもののように思います。
楽譜にして、添削をしてもらう
うちの教材はnotionというipadのアプリで作られており安価なんで生徒さんでも持っている方がそこそこいます。
自分で考えたフレーズや練習法、ネットで集めた情報をもとに自分で考えてみたもの。など自分で作ってきてくれるとこっちも「なにがしたいのか」がよくわかります。助かります。
提案もできるし効率よくレッスンができているようでとてもいいですね、なにより楽譜を書くことは同時に「読譜力」にも繋がります。ぜひ一度取り入れてみてください。
会話まで録音する
演奏は動画に納めて復習できるような設備がありますが「自分でレコーダーをもってきて会話までとって帰る」方がいます。無駄がない!いい発想だと思います。
たまにわいの声はいってるよな!ごめんやで!
成長をまとめる
これはyoutubeに面白い動画を紹介させてください。
こうやって始めたてのころから成長を記録するのは非常にいいですね、僕もやってりゃよかった!
まったく知らない方ですが見ていて込み上げてくるものがあります。
飼い主な、最近生徒さんのライブいったらぼろぼろ泣いたりしてんねん。
涙脆くなってちょっと痛いんちゃうか?
ブログだったりなにかしらアウトプットはあってもいいでしょう!
ちなみにうちにとった動画は1つとして消していません。自由に使ってください!
最後に
最近長文の記事を書くことが趣味のようになってきました。
実を言うと記事の中には実際に質問があったことも中に組み込んだり生徒さんから「こんな記事おもしろそう」なんて話を取り入れたりしています。
ほんとに何度でも書きますが「楽しく弾くこと」が最優先です。
けどお金をもらってる以上頑張ってもらえるようきっかけがなんか作れたらいいな〜と書いています。
ちょっと参考にしてくれると・・・・いいんんじゃないでしょうか!!!!?